盛夏の北アルプス鹿島槍

登山ガイド「旅八」のフリープランに初参加、大町温泉から柏原新道スタートで爺ヶ岳・鹿島槍とメンバー６名と登山しました。７月の記録的豪雨が続いたあと、猛暑続きで天候は安定、だが、今回の猛暑の登山は今までにないくらいの暑さとの戦いでした。

　例年と同じくらいか、山襞には残雪が彩り、針ノ木や蓮華岳を左に見ながら高度を稼ぐ、コバイケイソウ・チングルマ等に彩られた種池山荘へ到着、小屋のすぐ左側には残雪に白く輝く立山連峰・剣岳の大展望が広がり最高の山岳風景に魅了される。

　更に運よく今日から販売の小屋名物のピザパイを食べ、ポカリを飲みのんびりと一時を過ごす。

　その後、ハイマツの稜線を歩き爺ヶ岳へ、後方には立山・剣岳と素晴らしい名峰が飽きなく見え続く、爺ヶ岳からガレ場の下りにはアルプスの女王コマクサも咲き、この季節ならではの彩りを演出、赤岩尾根分岐、冷乗越と進み冷池山荘へ今日は宿泊、だがこの日、夜の暑いこと今までに経験しない山小屋の暑さに滅入ってしまう。明日はどうしょう。週末だし‥‥、

　翌日は早朝から最目的鹿島槍へ、途中展望のよいテント場を抜けるとお花畑の群落が斜面一帯に広がる。急登の布引岳を通りようやく鹿島槍へ到着。雲海に浮かぶ火打・妙高・雨飾山や白馬連峰、そして薬師岳・黒部五郎岳・穂高連峰・槍ヶ岳更には南フルブスに富士山としばし３６０度の展望を楽しむ。

　この日宿泊予定していた種池山荘をキャンセルし、５年前雨の中、撤退したエスケープルート赤岩尾根で、大谷原へ変更して下山、急降下続く道をゆっくりと下り大町温泉のホテルで泊まる。私なりにこの判断は正解か‥‥、長年旅ツアーを企画し臨機応変、いつもの事か‥、

　今回の教訓、涼しいはずの夏山計画は今後中止とする。寒かった夏山はどこへ行った。

　今回、企画力の素晴らしい「旅八」さんには大変お世話になりました。

　自身とメンバーの高齢化に苦慮しているこの頃です。